Wednesday, July 20, 2016

教えるのが上手い人の特長「右脳と左脳の視点からの見解」

指導者の善し悪しについて共感出来る、興味深い記事を見付けました。
(以下、こちらのサイトから文章を引用します)

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”世の中には教えるのが上手い人と、そうでない人がいます。その違いはどこにあると思いますか? トーク? 知識の深さ? 情熱? いいえ、違います。「相手が何を考えているか」がわかる人です。 教えるのがうまい人は、相手がどこでつまづいているのか、どこを勘違いしているのかがわかります。そこを指摘してあげられるので、結果として「教え方が上手」になるのです。”



世の中には教えるのが上手い人と、そうでない人がいます。その違いはどこにあると思いますか?
トーク? 知識の深さ? 情熱? いいえ、違います。
「相手が何を考えているか」がわかる人です。
教えるのがうまい人は、相手がどこでつまづいているのか、どこを勘違いしているのかがわかります。そこを指摘してあげられるので、結果として「教え方が上手」になるのです。
そして、教えるのが上手くなるかどうかは、相手をどれだけ見ているか、どれだけ相手に関心を持って「この人だったら、こう考えるかもな・・・」と感じ取れるかにかかっているのです。つまり、あなたの内面的な能力ではないのです。
「教え上手」になるためには、あなたの内面を磨くだけでは不十分です。いかに相手のことを思って、相手の考え方を受け入れ、相手がつまづいているところを見つけるかなのです。
生徒を見ていない教師が「教え上手」になれるはずはありません。ずっと黒板に向かって話している大学教授は「教え上手」にはなりえません。いくら机に向かって勉強しても「教える力」は身につきません。
羽生善治さんの『大局観』(角川書店刊)に、「コーチングのこつ」が書かれていました。まさに同じ事を指摘されていらっしゃいます。
将棋を教えるときに肝心なことは、教わる側は何がわかっていないかを、教える側が素早く察知することだと考えている」(P89)
この指摘は、「将棋を教えるとき」に限りません。誰かに、何かを伝える・説明する・教えるときには、すべて当てはまる重要なことです。
よく「天才は、先生に向かない」といいます。スポーツでも、勉強でも自分がなんでも簡単にできてしまうと、なぜ相手ができないのかがまったく理解できません。だから、教師には向かないのです。つまり、「できる」「知っている」と「教えられる」は違うのです。
教えられる人は、知識が豊富な人でも、それが上手な人でもありません。相手が、どこでつまづき、何が理解できないのかがわかる人、そしてそれを相手が消化できるように加工して伝えられる人なのです。
本来、教職を目指す大学生が「最初に学ぶべきこと」はこれです。一生懸命、知識を詰め込んでも「教えられる人」にはなりません。そもそも、「学ぶ」と「教える」はまったく違う能力なのです。
この違いを知ることは本当に大事です。「教える」「伝える」とは何か? どんな能力が必要なのか? それが教師に一番必要な知識かもしれません。
相手に伝わっていないなと感じた時、自分のトークを磨くのではなく、深い知識を身につけようとするのではなく、まずは相手を見てください。相手に興味を持って接していれば、おのずとその人の頭の中が見えてきます。
それが教える力を上げる第一歩です。

「伝える」のは、「誰に」「何を」が9割

相手にわかりやすく伝える、わかりやすく教えるためには、まず、「誰に」「何を」伝えるのかを明確にしなければなりません。これが、わかりやすく伝えるための第一歩です。「わかりにくい話」になる最大の要因は、この作業をきちんと行わないことにあります。
皆さんにも、経験があると思います。あれこれ話しをするけれども、要するに何を言いたいのかがわからない・・・。そういう人が、みなさんの周りにもいると思います。
なぜ、そうなってしまうのか? 何が言いたいのか本人もわかっていないからです。本人も何が言いたいのかわからないことを、相手に伝えられるはずがないのです。
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その通りだと感じましたが、付け加えると、それは右脳が発達してないと、いくら頑張っても厳しいというのが、今迄、発達障害の生徒達やその親(70%かそれ以上という高い比率で遺伝となるため、発達障害児の親も発達障害という確率は言うまでもなく高いです)をはじめ、そういった人たちと直接接してきて学んだ知識と、彼等の特性を肌で感じ取った上での見解です。
上記に引用した、教えるのが上手い人の特徴とは、「右脳を駆使出来ないと厳しい」と考えられます。ですので、万が一、教える側に公汎性発達障害(右脳未発達=左脳優位:高機能自閉症スペクトラム=アスペルガー症候群/ADHD/ADD)があった場合、習う側の気持ちや状況を読み取る事は、脳の機能上至難の業となり、本人の努力の問題に関わらず、思考停止状態を起こし、困難だと思うのです。
更に、発達障害者の人口は、殆どがこの公汎性発達障害に該当しますので、至る所に存在し、学習障害が目立たない事も多く、学校や家庭でも見逃し勝ちで、大人になって、上司に指摘されたり、第二次障害で鬱や社会不安障害、統合失調症などの精神病を発症して(発達障害者は、この手の疾患を発症する確率がぐんと上がります)、初めて気付くことも多いですが、「なんか変な人」とか言われながら、一生気付かない人も多いのではないでしょうか。でも、本人が第二次障害を運良く真逃れたとしても、身近な人がカサンドラ症候群になってしまったり、周囲にまで被害が起こる可能性もあるため(しかし本人に全く自覚がないのも特性で)、認知は色々な意味でとても大切で、早いのに越した事がないです。
特性を理解していれば、被害の可能性を低く出来ますし、向き・不向きの職業も事前に調べられますので、左脳優位な人なら、教える仕事を避けたりも出来ます。また、左脳優位の特性を活かせる職種もあるので、そちらで才能を発揮することも充分に出来ると思うのです。
左脳優位は、当然、教える仕事をしてる人の中にもいます。自分が師事した先生の中にも思い当たります。生徒の気持ちがあまり分かりません。そうなると、生徒が何故出来ないのか、何をしたら出来るようになれるのか?や、どうしたら励みになって、やる気を出せるか等、先生自身も分からないと思うのです。何が生徒にとって必要で優先されるべき事か、生徒それぞれに臨機応変に瞬時に察知出来ないといけません。
子育てと同じで、全員同じように育てても、全員が同じようにちゃんと育つとは限りません。
また、右脳が弱いと、想像力の欠如の問題の他に、優先順位が的確に見え難く、Big Picture で全体像をイメージする能力の欠如の徴候もあり、細部に詳細に気付くことは出来ても、そこにばかり拘ってしまい、無闇に出来てない!と、駄目出ししてしまったり、根っこの問題点は一体どこからか?や、問題を指摘する事が出来る事以上にやらなければいけないことが分からないので、その問題点は何処から何の原因でそうなって、克服するのに何から始めたら良いかの優先順位が的確に判断出来ず、最も重要な点に気付かない恐れもあります。酷い場合は、生徒や部下が出来ないと、過去の過ちなどを例に出して、人格までもを否定されたりし、理屈や理論や正論で責め立てたりして、終いには出来ない側のせいにしてしまうことも。

いくら問題を指摘したり注意しても、先ず、何故出来ないかの理由を明確にしてやって、それを克服するには何が必要なのか、常に洞察し、考慮出来ないといけません。これが出来ない人が上司になったり、先生になったりすると、育成される側は殆どの場合、大概あまり育ちませんし、最悪、教わる側の心が折れたり、閉ざされてしまいます。
なので、とても疑問に思ってるのですが、その先生の行った学校や卒業の有無、MasterなのかPh.Dなのかetc. 
また、音楽教育科を出てるかどうかなどの学歴や経歴とかの前に、右脳がしっかり機能出来てるかどうかの方が当てになるかもしれません。しかし、先生の脳の特性はなかなか診断し難いことなので、改めて、実際に育成して来た生徒達の成果が、大変重要となると考えられます。
そして、脳科学の知識も、当然不可欠になってくると考えられます。(勿論、鵜呑みにしろというのではないです。何故なら、科学は懐疑的である側面も、事実あるからです)
発達障害者の人口は、ちゃんとスクリーニングしたら、もっと大勢いる筈ですし、今後、減るものではなく、寧ろ、増えると予測出来ますので、特徴や適した扱い方を学ぶ必要があります。特に教育者や指導者は、必ず勉強するべきです。
ピアノレッスンの場合、発達障害の改善効果も期待されますので、その兆候が少しでもあれば、生徒に検査を受けてもらうことを、半強制的にするべきです。私は、この辺に最近(2016年7月10日現在)3店舗まで増えた、Brain Balance Center を生徒に勧めています。
理由は、主に右脳と左脳のバランスを整える事に重点を置き、鍛える体操等を行っており、実際に生徒が劇的な効果を得られ、特にピアノレッスンと同時進行でこのセンターのセッションを受けた場合、ピアノで弱い方の脳を鍛える工夫等し、卒業が見積もりより早く出来たり、効果が早い段階で感じれる可能性が高くなるという実例があったからです。

発達障害は、脳の機能異常のため、治せないという認識が、一般的にまだまだ強いと考えられますが、完全に治せるとまではいかずとも、右脳と左脳のバランスを良くし、前頭葉を鍛えることなどをする事で、大分改善の可能性が上がりますし、セラピーや認知行動療法や薬物療法よりも、先ず、こちらを優先する方が早いという考え方が出来ると思います。
勿論、セッション料は安くはないです。でも、歯の治療なんかにも生涯を通してアメリカではかなり支払いますよね?それも脳のことですから、一生ものではないでしょうか?そう考えると、本当に高いのか?という考え方が出来ます。私が最も望むのは、学校で無料か良心価格で検査が受けられたり、義務教育で左右の脳のバランスを鍛える体操を実地することです。
因に、現在の教育は、左脳教育に偏ってる傾向です。

それから、教えるのが上手な指導者なら、生徒に発達障害の兆候があるかどうかにも、下手すると、身内の人間よりもいち早く異変(Abnormalさが、境界線を超えてるetc.)に気付けるのではないでしょうか。

さて、発達障害についてはまたの機会にそれ専用のブログで書いていきたいと思います。
(*補足:この記事は、左脳優位を批判しているものではありません。左脳優位には左脳優位にしか実現出来ないような、優れた部分も充分に理解しておりますが、上手に教える人ということで、科学的な側面から考えた場合、右脳や前頭葉の働きが問われるため、左脳優位だと難しさがどうしても出てくるという見解&独断的な記事ですので、内容に対しての責任等一切お取りしません)

Sunday, April 5, 2015

良い先生とは?探し方のポイント

「ピアノは一生もの」ですので、ここで言う「良い先生」とは、"生徒の可能性を潰さずに引き出す指導"(成果のある指導)が出来る先生 のことを指します。

ーーーーーーーーーーー指導歴は?ーーーーーーーーーーー

指導歴の長さは、先生の指導力や善し悪しにあまり関係ないと思います。
確かに10年前後以上あれば、対応の仕方に関しては備わってくるので良いとも考えられますが、それでも指導力を第一に考えると、指導歴はあまり目安にならないことも多いと思います。それは、実際に指導歴が長い先生でも指導力がない先生、生徒の可能性を潰してしまってる先生も実際いるからです。

確かに、新米の先生は頼りないというのも理解出来ますが、初心に戻ることも大切に思うので、それを意識出来て、且つ、指導力も備わった上での指導歴の長さが加われば、それは最強と言えます。

ーーーーーーーーー学歴や資格は重要か?ーーーーーーーー

答えから言いますと、”No” です。
よく、どこどこ音大ピアノ科卒とか、ヤマハやカワイの講師認定のグレード資格/勤務経験の有無や、マスターや博士号修士の有無伝伝。というのが決めるポイントと考えられてる方がいらっしゃいますが、何処の音大出だろうが、中退だろうが、音楽学校を出ようが出まいが、「実際の指導力」=「生徒の成果」であり、今迄〜現在に至り、どれくらい生徒を育成出来たか/出来ているかが最も問われるべき点です。

お医者さんで例えると分かり易いと思うのですが、例え優秀な学校を出ていても、実際に患者さんをちゃんと治療出来ない先生と、ブラックジャックじゃないけれど医師免許/学歴はなくとも腕の良い先生だったら、どちらを選びますか?

ーーーーーーーーーーー人柄は?ーーーーーーーーーーーー

それは、良いに越したことはないです。

しかし、お医者さんで例えると、いくら人柄が良くても、肝心の患者が良くならないのでは元も子もありません。お医者さんの優先されるべき使命は何か?ということですね。

このことから、「良い人である前に良い指導者であること」がどうしても優先されるべき点ではないでしょうか。人としての最低限の一般常識があれば、あとは「指導力」が判断するポイントになるかと思います。

かといって、あまりにも非常識だったり、話し難かったり、無愛想で怖かったりするのも通い難くなるので、そうなると考えものです。

そして、更に欲を言えば、「人格者」であることが理想です。しかし人格者まで備わった先生はそうそういませんので、”欲を言えば”ということになります。

ーーーーーレッスン料が高い方が良い先生か?ーーーーーー

高くて良い先生は結構いらっしゃると思いますが、この世界は、指導力とは別に、学歴や経歴でもレッスン料が変わるので、前述したように、学歴や経歴は指導力とあまり関係ないという点から考えると、学歴や経歴の分でレッスン料が高くて、本題の指導力はそこまでないことも実際にあるため、高いから必ずしも良いとは言えないです。

また、ピアノ/音楽レッスン料の相場というのも知るべきです。
アメリカの場合、地域で異なりますが2015年時点では、1分1ドル(前後)が相場ですね。
例:1時間=$60(前後)

また、更に上限になると桁が違います。
(大学教授やプロ、目に見えた成果を出せる先生他)

「実際の成果に対しての金額」という考え方が妥当だと思うので、それに納得出来た上で、経済的に支払えるか否かということになってくると思います。

*レッスン料の設定の決まりは無い=先生が決められるという点から、最終的に見極めるのは習う側であり、その対価への価値観も習う側次第と言えます。


     〜レッスン料が安い先生の注意点〜

先ず、何故安いのかの理由を確かめると良いです。
ボランティアでやっているからか?
ちゃんと指導出来る自信がないからか?
レッスンで使う楽器や設備が良くなかったり etc.

注意しないといけないのが、安売りやサービス競争に走ってしまうと、レッスンの質の低下が危ぶまれます。レストランや市場に出回る食品の質で例えると、コスト削減する為に、どうしても質の低下がされますので、”安かろう=悪かろう”の図式に当てはまる恐れも。←こうなると、いくら平均より安めのレッスン料だったとしても、それでお金どころか、大切な時期/時間を無駄にすることになるので、よく考えるべきです。



ーーーーーーーーーレッスン料の考え方ーーーーーーーーー

・安いのが本当にお得か?

安くてあまり成果の無いレッスンを受けてしまった、「上達に思い悩む生徒」を多く指導してきた経験から書きます。

これもお医者さんに例えると分かり易いのですが、いくら安くても患者が良くならなかったらどうか?という考え方です。そんなお医者さんにお金を払って通院したら、単に「無駄」になるだけです。いくら安くても、"塵も積もれば山となる" ですし、それにかけた時間も無駄になって、状態がどんどん悪化し(ピアノの場合、悪い癖が蓄積され)手遅れに向かっていく恐れがあります。

多少お金をかけても、成果がある方が断然良いです。

レッスン料というのは、値段よりも質への価値が重要になると言えます。

*最悪なケースでは、レッスン料が相場か、それ以上のレッスン料で数年習っても成果が無かったという生徒達です。残念ながらこれも実際にあることです。

ーーーーーーーーレッスンの楽器の質ーーーーーーーーーー

レッスンで使う楽器は、良いのに越したことがありません。
細かい表現が鮮明に出せて良く鳴る楽器が理想です。
生徒がレッスンで、「先生のピアノを弾くのが楽しみ」というのも馬鹿になりません。
安定した調整された「グランドピアノ」が基本です。(ベビーグランドでは、グランドの本領が発揮出来ないので例外です)

更に欲を言えば2台以上。

グランドピアノではないというのは考えものです。「音楽=表現を学ぶ目的」で習うのに、表現の幅の限られたアップライトでは当然学びも半減してしまう点が懸念されます。

ーーーーーーー補助ペダルを持ってない先生ーーーーーーー

小さい子供を1人でも教えている先生で持っていない先生というのはあり得ません。
・・・でも残念ながらこれが結構多いのです。
生徒に変な癖が付き易くなりますので、せめて調節可能な足の台はないと不味いと思うのです。


ーーーーーーーーーーサービス面ーーーーーーーーーーーー

振替レッスンは一切しないという先生から、理由によってはする先生と様々です。

振替のサービスに対応してるか否かといことに関しては、こう考えると分かり易いと思うのですが、例えば、振替サービスをしている先生に習ってる人の成果があまり無かったとしたらどうでしょう?

いくら無料体験レッスンが受けれても、自由に振り替えて貰えても、成果の無いレッスンだったらどうでしょう?

更に、優秀な先生程「研究熱心」で、常に勉強していますので、レッスン実働時間外に費やす時間が非常に多いです。

振替や無理な要求に対応する事で予定/計画が崩れて、貴重な時間を犠牲にし、結果、レッスンの質の低下や成果に影響するリスクを考えるべきです。(最終的にレッスンの質が低下し、結果、生徒の成果も半減する恐れもあります)

質の維持/向上は、最終的に習う側に直結に影響することだということを踏まえておくべきです。

*注意:無料◯◯!とか、無料振替サービス有り!や、初回レッスン料無料!等の有無にあまり価値を置かないようにする。

ーーーーーーーーーー規約書がない!?ーーーーーーーーー

規約書が無いと指導する側と習う側に無駄が発生すると考えられます。疑問をその都度確認し合う...というやり取りが増える筈です。また、グレーゾーンが発生します。
講師が規約書を作成するのは一苦労なのもよく分かりますが、この方が結果的に効率が良いのでお薦めです。

規約書がしっかりあるお教室は、しっかり指導出来る/安心して習える環境が整ってると考えられます。

ーーーーーーー人気のある先生は良い先生?ーーーーーーー

必ずしもそうとは限りません。

人気の所は「何故人気か?」を要チェック!

単にお手頃(例:安い、近い、キーボードや電子楽器OK etc.)だからとか、地理的な理由でだったり、都合が良く人気だったりすることもあります。
また誰でも彼でも受け入れて、手広くやっている先生ですと、その先生が何を最も得意としてるのか怪しくなってきます。(最悪、虻蜂取らずにもなり兼ねないです)

生徒を大勢持っていると、これもまた、振り替えの対応に続き、自分の勉強や練習の時間を確保するのが厳しくなりますので、レッスンの質へ支障を来すことが心配されます。

ーーーーーー「近い」「手軽さ」のしっぺ返しーーーーーー

レッスンに通うのに、近いのに越した事はないのですが、お医者さんで例えた場合、「近いヤブ医者」と「離れても腕の良い医者」のどちらが良いかということになります。

これもレッスン料の考え方に通じるものがあります。

習う側はどうしても手軽さに傾き勝ちですが、「無駄」のしっぺ返しを防ぎたければ、長い目で見て、慎重にされるのが最善です。特に習うのが子供の場合、子供は自分で先生を決められませんから、距離や値段や手軽さに負けないで、お医者さんを探すくらいの気持ちで割り切って先生を探してやれば、後で子供からきっと感謝されます。

     〜グループレッスンのしっぺ返し〜

子供には複数でお友達と一緒に楽しく学ぶ場があるということは、利点が多いのは認めますが、ピアノのグループレッスンできちっと教育された生徒に今迄一度も会ったことがありません。

それどころか、重症な生徒が多いくらいですので、これもお手軽の代表格ですから、グループレッスンで育成されてる/された生徒の成果を要チェック!
(素晴らしい演奏をする生徒が何人もいたら、本当にお得ですが.....)

一対一でも行き届いた指導を実践するのは難しい事ですので、これが複数となると、想像しただけでもゾッとします。特に上手になることも視野に入れてる場合はおすすめ出来ません。

複数での利点を求めるなら、ピアノで変な癖をつけてしまうより、先ずリトミックや音感教育的なものを始めるのが良いのではないかと思います。(注意:但しリトミック/Music Work Shopやソルフェージュも質が問われますので、良い教室を探せられなければ、ダンスなどでも良いかもしれません)

ーーーーーー指導力の有無はどうしたら分かるか?ーーーー

先ず、先生の実際指導した、複数の生徒の演奏を聞くのが早いと思います。

若しくは、周囲に既に習ってる知り合いが複数いたら、それぞれが上達出来ているかどうかチェックしてみると良いと思います。

また、YouTubeで生徒の演奏を聞くのも良いですが、その場合も複数聞くのが良いですし、生徒の成果が分かる様ならもっと良いと思います:古いものから順に聞ければ、どんどん上手になっていってるかがもっと分かると思います。

また、実際に発表会などへ行くと、その先生の選曲のセンスなども分かりますし、もっと肌で色々と感じ取れると思いますので、演奏会へ足を運ぶ機会があれば、是非行く事をおすすめします。

それから実際に会って、レッスンを受けてみたら絞れてくるのではないかと思います。
そして「好き」になれそうな先生が良いと思います。

・・・実際に習ってみて成果が思わしくなければ、先生を変える勇気も大切に思います。

それから、もう一つ注意点を書きますが、大学生や上級者を多く指導している先生の場合、例え何人か上手な生徒がいたとしても、既に上級レベルにまで達した「出来上がった生徒」の育成を得意としている場合もあるので、その辺の確認が必要になってきます。

上級者を指導出来るからと言って、そこまで持っていく指導が得意かどうかは異なります。また得意としなくとも、全てのレベルの生徒を受け入れたりすることがあるため、得意・不得意を勇気を出して直接先生に聞くのが早いかもしれません。

      〜コンペティションの入賞の有無〜

コンペティションの結果は「運的な要素」があるものでもありますが、やはり複数〜大勢入賞させてる先生の指導力の善し悪しは、ある程度の目安になるとも言えます。(ポイントは、講師自身の入賞の有無ではなく、生徒のです!)

但し、コンペティションで良い成績ばかりだった生徒の中に、勝つ事ばかりに集中して、本番で弾く曲の表面的な磨きにばかりに集中してきたせいか、大して譜読み力がなかったり、自力で曲のちょっとしたアナリーゼ(楽曲分析)が出来なかったり、楽典などの基礎が抜けているなど、コンペティションで演奏した曲と実際の総合的な実力とにギャップがあり、アンバランスな生徒が、特に上級前くらいまでに多い傾向だという現状も注意したい点ではないでしょうか。

どんなコンペかにもよりますが、殆どのコンペでは表面的な部分=演奏する部分のみが競われるので、演奏以外の実力まで見えないため、総合的な実力がなくても、中級レベルくらい迄なら、先生と親が手取り足取り時間をかけて、見事な演奏を取り繕ろってやることで、入賞出来てしまうのが落とし穴でもあります。

蓋を開ければ、取り繕った実力なので、その皺寄せは必ずきます。

・・・一時の栄光を勝ち取ったかのように思えても、いつガス欠を起こしてもおかしくない状態です。よって本当のピアノの素晴らしさを充分に知る前に練習が苦痛になって続けられなくなり、非常に勿体ないです。(こんな生徒も結構います)

コンペにかけてる先生の中には、生徒にコンペの曲ばかりさせてしまうという現状も残念に思います。


ーー実際に習っても、先生の善し悪しが良く分からないーー

では、実際に習ってみた上での先生の善し悪しのポイントを書きます。

・自分/子供が上達出来ているかどうか分からない場合:

この場合の注意点として、ただ「レッスンで課題を出されて、次のレッスンで正される」という流れのレッスンが主体だった場合、それでは伸びないです。これを応急処置レッスンと言います。

ただ間違えた音やリズムを正すくらいなら、先生じゃなくても出来る事です。それよりも、「どうやったら生徒が自力で気付ける/出来る様になれるか」や「練習の仕方」の指導がレッスンでされるべきです。

また、総合的な内容での指導がされてるかという点も大事です。

それ以外の要因として、単にせっかちという可能性もあります。ピアノは習得に当然時間を要する為、1日2日や数ヶ月では目に見えた成果が現れないことがあります。

どんな優秀な先生でも魔法使いではないので、「表面的に目に見えない成果」というのも有りますので、信頼して待つ事も大切です。
それが出来ない人は、先生をいくら変えても堂々巡りになってしまうのではないでしょうか。

最後に、他の生徒さんの上達/成果をチェックすると良いと思います。
ほぼ皆がそれなりに以前と比較して上場出来てるかどうかを発表等で確認すると良いです。
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